
脱毛の予定がある方にとって、日焼けは大きな注意点のひとつです。実は、日焼けをした状態で脱毛を受けると、火傷や痛みなどのトラブルを招くおそれがあります。
この記事では、日焼けと脱毛の関係性や、施術が受けられない日焼けレベル、日焼け後の正しい対処法までわかりやすく解説。安心して脱毛を進めるために、肌のコンディション管理や紫外線対策についても詳しくお伝えします。
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日焼けした肌で脱毛施術を受けるリスク

日焼け直後の肌に脱毛機器を使うと、肌トラブルや痛みが強くなるだけでなく、肝心の脱毛効果も下がってしまうことがあります。
まずは、日焼けした肌にどんなリスクがあるのかを詳しく見ていきましょう。
火傷や肌荒れなど肌トラブルが起こりやすい
日焼けした肌は軽い火傷のような状態になっており、とても敏感です。この状態で脱毛の強い光を当ててしまうと、火傷や赤み、かゆみといったトラブルを引き起こしやすくなります。
特に医療脱毛では照射パワーが強いため、肌への刺激が大きく、リスクも高くなります。
脱毛施術時に強い痛みが出やすい
日焼けによって肌が乾燥し、ダメージを受けていると、痛みを感じやすくなります。
特にレーザー脱毛やIPL脱毛では、照射時の刺激が増して、通常より強い痛みを感じる可能性が高くなります。肌の状態によっては、途中で施術を中断することもあります。
脱毛効果が得られにくい
日焼けすると肌のメラニン量が増えるため、脱毛機器が毛と肌の違いを見分けにくくなります。これにより出力を弱めざるを得ず、十分な効果が出にくくなることがあります。
また、毛根にしっかりアプローチできないことで、何度も通わないといけなくなる場合もあります。
脱毛後も日焼けに注意すべき2つの理由

脱毛後の肌はとてもデリケートな状態になっており、紫外線の刺激を強く受けてしまいます。
ここでは、日焼けによって起こりやすい代表的なトラブルを2つ紹介します。
①肌への負担となる
脱毛後の肌は一時的にバリア機能が落ちており、外部刺激に弱くなっています。そこへ紫外線が加わると、炎症を起こしやすくなったり、赤み・かゆみが長引いたりすることがあります。
日焼けは肌にとって大きなストレスになるため、脱毛後は特に注意が必要です。
②色素沈着のリスクがある
脱毛後のデリケートな肌が紫外線にさらされると、メラニン色素が過剰に作られて色素沈着を起こしやすくなります。これにより、シミやくすみが残る場合もあります。
脱毛の効果をきちんと出すためにも、日焼け対策を怠らないようにしましょう。
日焼けが理由で脱毛を断られた!どのくらいのレベルだと施術NG?

クリニックでは、安全性のために日焼けの程度によって施術の可否が判断されます。
では、どのくらい日焼けすると脱毛ができなくなるのでしょうか?見た目や症状別に解説します。
肌が赤くなり熱をもっている
見た目にわかる赤みや、触ったときの熱感があると、肌がダメージを受けている証拠。軽度の炎症が起こっている状態です。
こういった状態では脱毛機器の熱刺激がさらに肌に負担をかけてしまうため、施術は断られることが多いです。
日焼けにより肌に痛みがある
日焼け後にヒリヒリとした痛みがある場合は、肌の深部までダメージが及んでいることが考えられます。
このような状態での脱毛は、火傷や炎症などのリスクが高まるため、基本的に施術不可です。
日焼け後に皮がむけている
皮むけは肌が回復途中であるサイン。施術により皮膚がさらに刺激を受けると、色素沈着や炎症が悪化する可能性があります。
完全に皮膚が再生し、落ち着いた状態になるまで脱毛は見送られます。
日焼けしていない部分より明らかに肌色が違う
明らかに日焼けして黒くなっている場合、肌の中のメラニン量が多くなっており、脱毛機器のレーザーが過剰反応を起こす可能性があります。
そのため、照射を避けられるケースが多く、日焼けが治まってからの施術が推奨されます。
施術部位以外であれば日焼け肌も脱毛できる

施術を希望している部位が日焼けしていない場合、脱毛が受けられるケースもあります。
例えば、顔は日焼けしていないけれど腕だけが日焼けしているような場合、顔の脱毛は問題なく進められることがあります。
ただし、部位によって照射の可否は異なるため、事前にカウンセリングでしっかり確認しましょう。
医療脱毛以外なら日焼けOK?サロンや家庭用脱毛器の場合

医療脱毛と異なり、エステサロンや家庭用脱毛器では比較的照射のパワーが弱めです。しかしながら、日焼け肌へのリスクがゼロというわけではありません。
日焼け肌も脱毛OKとしているサロンもあるが基本的にはしないほうがいい
一部のサロンでは、機器の種類や設定を調整して日焼け肌への施術を行っているところもあります。
ただし、リスクがあることには変わりないため、積極的にはおすすめできません。
家庭用脱毛器でも日焼けした部位は照射しない
家庭用脱毛器には、日焼け肌への使用を避けるよう説明されている製品が多くあります。
火傷や肌トラブルのリスクを避けるためにも、説明書をよく読み、日焼け部位には使用しないようにしましょう。
脱毛前・脱毛後の日焼けはいつからいつまで気をつけるべき?

脱毛の前後には、紫外線から肌を守るための対策がとても重要です。
ここでは、どのくらいの期間日焼けに注意すべきか、目安を紹介します。
【脱毛前:2週間~2ヶ月】日焼けが落ちつくまで施術が受けられないため注意
日焼けをした後すぐに脱毛を受けると、火傷や炎症のリスクが高まります。
最低でも2週間、場合によっては肌の状態が安定するまで1〜2ヶ月待つ必要があります。予約前には肌の状態をチェックしておきましょう。
【脱毛後:2週間~3ヶ月】施術により肌がデリケートになっているため注意
脱毛直後の肌は敏感になっており、紫外線の影響を強く受けやすくなっています。色素沈着などのトラブルを避けるためにも、2週間〜3ヶ月は日焼け対策を徹底しましょう。
脱毛期間中に日焼けしないための方法!メンズもしっかり対策を

脱毛中は常に紫外線対策が必要です。男女問わず、以下のような方法で肌を守りましょう。
低刺激かつSPF&PAの高い日焼け止めを塗る
肌が敏感な方でも使える低刺激タイプで、かつSPF50・PA+++などの高い効果を持つ日焼け止めを選ぶと安心です。
UVカット効果のある日傘や帽子、アームカバーなどで肌を隠す
外出時はできる限り肌の露出を減らす工夫が必要です。日傘や帽子、長袖、アームカバーなどをうまく活用しましょう。
紫外線の強い10時~14時の外出を避ける
日中の紫外線が強くなる時間帯である10時~14時の外出を控えることで、日焼けリスクをぐっと減らせます。
日焼け止めサプリを摂取する
体の内側からも紫外線対策が可能です。ビタミンCやL-システインなどを含む日焼け止めサプリを活用してみましょう。
脱毛後の日焼け止めは問題が無ければ翌日から塗ってOK

脱毛後に肌トラブルがなければ、翌日から日焼け止めを使用しても構いません。ただし、刺激の少ないタイプを選び、やさしく塗るようにしましょう。
脱毛当日は日焼け止めを塗らずに施術を受ける

脱毛当日に日焼け止めを塗ってしまうと、施術機器が正しく反応しない場合があります。必ずスッピンや日焼け止めなしの状態で施術を受けるようにしましょう。
日焼けしてしまった!早く肌を落ちつかせるための対処法

万が一、脱毛期間中に日焼けしてしまった場合は、すぐに肌をいたわるケアが必要です。
迅速かつ十分に冷却する
冷たいタオルや氷嚢などで日焼け部分をしっかり冷やし、炎症を抑えるようにしましょう。
しっかりと保湿する
保湿ジェルや化粧水で、乾燥した肌にたっぷりと水分を与えます。肌が落ち着くまで毎日丁寧なケアを心がけてください。
ビタミンCやビタミンB群を摂取する
内側からのサポートとして、肌の回復を促すビタミン類を積極的に取り入れましょう。
脱毛のスケジュールを調整する
肌の状態が完全に戻るまで、無理に施術を受けず予約変更を検討しましょう。安全を最優先にすることが大切です。
脱毛前後の日焼けに関するよくある質問

- 夏は脱毛しない方がいい?
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夏は紫外線量が多いため、脱毛には注意が必要です。ただし、しっかりと日焼け対策をすれば、夏でも脱毛は可能です。特に屋外の活動が多い方は、UVケアを徹底しましょう。
- 日焼け肌へのレーザー脱毛はできる?
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基本的には日焼け肌へのレーザー脱毛は避けられます。ただし、クリニックによっては条件付きで可能な場合もあるため、事前にカウンセリングを受けて相談しましょう。
脱毛前後の日焼けは肌トラブルや痛みのリスクが高いためNG!脱毛期間中は入念に日焼け対策をしよう

日焼けした肌は非常に敏感で、脱毛による刺激でトラブルが起こりやすくなります。火傷や色素沈着などのリスクを避けるためにも、脱毛期間中は紫外線から肌を守ることが何よりも大切です。
正しい知識と対策で、安全に脱毛を進めてくださいね!