
脇のブツブツには「赤い」「黒い」「白い」などさまざまなタイプがありますが、それぞれ原因が異なります。
赤いブツブツは毛穴の炎症、黒いブツブツは埋没毛、白いブツブツは皮脂の詰まりが関係しており、誤ったムダ毛処理や生活習慣も悪化の要因です。
この記事では脇のブツブツの種類別原因と、セルフケアやシェービング、治療法まで幅広く解説します。ムダ毛処理の見直しやスキンケアで、ツルスベな脇を目指しましょう!
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脇の赤いブツブツは毛穴の炎症が原因!色素沈着を起こし黒ずみの原因になることも

脇の赤いブツブツは、毛穴に雑菌が入り炎症を起こしている状態です。主な原因は、カミソリや毛抜きなどのムダ毛処理による刺激、汗や皮脂による毛穴の詰まりです。赤いブツブツが続くと色素沈着が起き、脇が黒ずんで見えることもあるため、早めの対策が大切です。
赤みがある状態のまま放置すると、肌のバリア機能が低下して外部刺激に弱くなり、悪化しやすくなります。入浴後に清潔な状態で保湿を行い、過剰な摩擦や刺激を避けるよう意識しましょう。
また、赤みが強い・痛みを伴う場合には毛嚢炎(もうのうえん)や汗疹の可能性もあるため、皮膚科での相談がおすすめです。
脇の黒いブツブツは埋没毛が原因!毛の自己処理が引き起こしている可能性がある

黒いブツブツの正体は「埋没毛」であることが多く、自己処理によって皮膚の下に毛が閉じ込められてしまうことで起こります。
特に毛抜きや深剃りによるムダ毛処理は、毛が途中で切れてしまったり、肌が傷ついて角質が厚くなり、毛が皮膚表面に出てこれなくなる原因になります。
埋没毛は見た目が黒ずんで見えるだけでなく、放置すると炎症やしこりを伴うこともあります。これを防ぐには、肌への負担が少ない方法での自己処理が基本です。
また、埋没毛ができやすい人は、角質ケアや保湿を取り入れて、肌のターンオーバーを整えることが効果的です。
脇の白いブツブツは皮脂の毛穴詰まりが原因!白いニョロニョロは臭いの原因にもなる

脇にできる白いブツブツは、皮脂や古い角質が毛穴に詰まってできた「角栓」の可能性があります。
特に脇は汗腺が多く、皮脂分泌も活発なため、毛穴が詰まりやすい部位です。白いニョロニョロとしたものが出てくる場合は、皮脂や汚れが酸化している状態で、臭いの原因にもなりえます。
白いブツブツを防ぐには、日常的に脇を清潔に保つことが重要です。ボディソープでしっかり洗ったあと、汗をかいたらこまめに拭き取り、通気性の良い服を選びましょう。また、ゴシゴシ洗いすぎると逆に皮脂バランスが乱れるため、やさしく洗うのがポイントです。
脇のブツブツを改善したい!自分でできる直し方を紹介

脇のブツブツは、日常のちょっとしたケアで改善が期待できます。
ここでは、自宅でできる5つのセルフケア方法を紹介します。
脇を清潔に保つ
脇は汗腺が集中していて湿気がこもりやすく、細菌が繁殖しやすい場所です。そのため、毎日の入浴時には脇をやさしく洗って清潔を保つことが大切です。
ただし、洗いすぎや強くこするのは逆効果。摩擦で皮膚が傷ついたり、乾燥を招いてブツブツが悪化することもあります。
石けんやボディソープは低刺激のものを選び、ぬるま湯でやさしく洗い流すようにしましょう。
日ごろから脇を保湿する
脇のブツブツを改善するには「保湿」も欠かせません。ムダ毛処理の後だけでなく、毎日のスキンケアとして保湿を取り入れると、角質が柔らかくなり、毛穴詰まりや埋没毛の予防にもつながります。
使用する保湿剤は、アルコールや香料の少ない敏感肌用が安心です。特にお風呂上がりの肌は水分が蒸発しやすいので、すぐにクリームや乳液を塗るのがおすすめです。
衣服や自己処理の摩擦を極力避ける
脇のブツブツは、衣服のこすれやムダ毛処理による摩擦でも悪化します。
締め付けの強い衣類や、化繊素材などの通気性の悪い服は汗や熱がこもりやすく、肌トラブルのもとに。綿素材など肌当たりのやさしい服を選びましょう。
また、頻繁なムダ毛処理も摩擦の一種です。自己処理の回数を減らすか、肌に優しい方法に変えることも効果的です。
市販薬やクリームを使って角質ケアする
ドラッグストアなどで販売されている角質ケア用の市販薬やクリームも、脇のブツブツ対策に役立ちます。
サリチル酸や尿素などが含まれたクリームは、古い角質をやさしく除去して、肌のターンオーバーをサポートしてくれます。週に1〜2回の使用を目安に取り入れてみましょう。
ただし、炎症やかゆみが強い場合は自己判断せず皮膚科に相談してください。
食事や睡眠などの生活を整える
肌の状態は、体の内側からの影響も大きく受けます。油っぽい食事や睡眠不足、ストレスなどは皮脂の分泌を活発にし、毛穴詰まりを起こしやすくなります。
栄養バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動を意識することで、脇のブツブツ改善だけでなく全身の肌トラブル予防にも繋がるでしょう。
脇のブツブツができにくいセルフのムダ毛処理方法

ムダ毛処理の方法によっては、ブツブツや炎症の原因になってしまうことがあります。脇のブツブツを防ぐためには、肌へのダメージが少ない方法を選ぶことが大切です。
ここでは、自宅でできる主な3つの処理方法について、それぞれの特徴と注意点を解説します。
【シェービング】シェービングクリームを使用!電動シェーバーの方が肌にやさしい
シェービングはもっとも一般的な自己処理方法ですが、肌に直接刃を当てるため、摩擦によるダメージが起きやすいのが難点です。
トラブルを防ぐには、必ずシェービングクリームやジェルを使い、刃の滑りを良くしてから剃るようにしましょう。
手軽さを重視するなら、電動シェーバーがおすすめです。刃が直接肌に当たりにくいため、炎症や傷のリスクが少なく、敏感な脇にもやさしく使えます。
【除毛クリーム】成分によっては肌ダメージに繋がることも
除毛クリームは、毛を溶かして取り除くため、剃り跡が目立ちにくく仕上がりもなめらかです。
ただし、毛を溶かす成分はたんぱく質に作用するため、肌にも刺激になることがあります。特に脇は皮膚が薄くデリケートなため、製品によっては赤みやヒリつきが出ることも。
使用前には必ずパッチテストを行い、脇に使えると明記された製品を選ぶようにしましょう。保湿成分配合タイプや低刺激処方のものがおすすめです。
【家庭用脱毛器】しっかりシェービング・冷却して使用する
家庭用脱毛器は、光やレーザーで毛根にアプローチするため、使い続けることでムダ毛が生えにくくなる効果が期待できます。脇にも使用できるモデルが多く、ブツブツや埋没毛の予防にも繋がるでしょう。
ただし、使用前には必ずシェービングで表面の毛を処理し、照射後はしっかりと冷却・保湿を行うことが大切です。正しい使い方を守れば、肌に優しく続けやすい脱毛方法のひとつです。
ワックスや毛抜きはおすすめしない!肌ダメージや埋没毛を引き起こしやすい

ムダ毛を根元から引き抜く毛抜きやワックスは、仕上がりがスベスベになる反面、肌への負担が非常に大きい方法です。
毛を無理に引き抜くことで毛穴が炎症を起こしやすく、赤いブツブツや黒い埋没毛の原因になります。さらに、繰り返し使うことで皮膚が硬くなったり、色素沈着が起こることもあります。
特に脇は毛穴が密集しているうえに皮膚が薄く、ダメージを受けやすい部位です。一時的にはきれいに見えても、継続的に使うことで逆に肌トラブルが増えるリスクが高いため、脇のムダ毛処理に毛抜きやワックスはおすすめできません。
長い目で見て肌を守るためにも、他の低刺激な方法に切り替えるのが賢明です。
脱毛前にも必須「脇の正しいシェービング」方法を解説

医療脱毛や家庭用脱毛器を使う際には、事前のシェービングが必要です。ただし、やみくもに剃ってしまうと肌に負担がかかり、ブツブツや埋没毛の原因になることも。
ここでは、脱毛効果を高めつつ肌を守るための、正しい脇のシェービング手順を紹介します。
脇を洗い保湿する
まずはシェービング前に脇をぬるま湯でやさしく洗いましょう。汗や皮脂、デオドラントの成分が肌に残っていると、カミソリの刃が滑りにくくなったり、肌荒れの原因になります。
洗ったあとは、保湿剤を軽く塗って肌を整えておくと、摩擦によるダメージが軽減されます。
事前に肌を温めておく
お風呂上がりや蒸しタオルなどで脇を軽く温めると、毛穴が開いて毛がやわらかくなります。これにより、よりスムーズにシェービングでき、肌への負担も軽くなりますよ。
シェービングクリームを塗る
乾いた状態で剃ると、肌への摩擦が強くなり、赤みやヒリつきの原因になります。必ずシェービングクリームやジェルを使って、滑りをよくしてから剃りましょう。
フォームタイプでも構いませんが、ジェルタイプの方が密着度が高く、脇のようなカーブのある部位にはおすすめです。ボディソープでの代用は乾燥を招くため、なるべく専用のクリームを使ってください。
多方向からシェーバーを当てて剃る
脇の毛は、1本1本がいろいろな方向に生えているため、同じ方向だけで剃っても剃り残しが出やすいです。上から・下から・横からと、複数の方向から電動シェーバーを当てて、丁寧に剃りましょう。
ただし、何度も同じ場所を繰り返し剃ると摩擦が強くなり肌が傷つくため、必要以上に往復しないよう気をつけてください。
しっかりと洗い流して保湿する
剃り終わったら、肌に残ったクリームやムダ毛をぬるま湯でしっかり洗い流します。仕上げに保湿剤を塗って肌を守りましょう。
シェービング後は肌が敏感になっているため、アルコールや香料の強いものは避け、低刺激タイプのローションや乳液を使うのがベストです。
処理後の保湿を怠ると、乾燥によってブツブツやかゆみが出る原因になるため、忘れずにケアしてくださいね。
脱毛以外で脇のブツブツを改善・予防するための施術

セルフケアで改善しにくいブツブツには、美容皮膚科などで行われる施術を検討してみてもよいでしょう。
「ピーリング」毛穴詰まりを予防
ケミカルピーリングは、フルーツ酸などの成分を使って古い角質をやさしく取り除き、毛穴の詰まりやざらつきを改善する施術です。
ターンオーバーを促進することで埋没毛の予防にも効果があり、定期的に受けることで肌のなめらかさを保ちやすくなります。
「イオン導入」色素沈着を改善
脇の黒ずみや色素沈着には、美白有効成分を肌の奥まで浸透させる「イオン導入」がおすすめです。
ビタミンC誘導体などを使い、炎症後の色素沈着をやわらげながら、透明感のある肌を目指せます。痛みも少なく、定期的に通いやすい施術です。
「レーザー治療」ブツブツの悪化による黒ずみを改善
毛穴のブツブツや炎症が続いて黒ずみが気になる場合には、レーザー治療が有効です。メラニンに反応するレーザーを当てることで、色素沈着を少しずつ薄くしながら肌の新陳代謝を促進できます。
施術には複数回の通院が必要ですが、確実に変化を感じられる方法です。
脇のブツブツは「わきが治療」により改善・予防できる可能性もある

脇のブツブツとわきが(腋臭症)は別の症状ですが、重なっている場合もあります。
わきが治療では、汗腺の働きを抑えるボトックス注射や手術などがありますが、これによって脇の蒸れや雑菌の繁殖が抑えられ、結果的にブツブツの予防に繋がるケースもあります。
ニオイやベタつきとともに肌トラブルも気になる方は、一度専門医に相談してみましょう。
脇がかゆい・毛穴の盛り上がりがある場合はがん?

脇のかゆみや毛穴の盛り上がりが続くと、「もしかして病気では…?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。多くの場合は毛穴詰まりや軽い炎症などが原因ですが、まれに重大な病気が隠れているケースもあります。
ここでは、脇の異変がどのような状態なのかを見極めるためのポイントや、医療機関を受診すべきサインについてわかりやすく解説します。正しい知識を持って、不安を早めに解消しておきましょう。
毛穴詰まりや炎症が悪化しただけの可能性もある
脇がかゆい、ポツポツとした盛り上がりがあると不安になるかもしれませんが、多くの場合は毛穴詰まりや軽い炎症が原因です。
汗をかいたまま放置したり、自己処理のダメージで一時的にかゆみが出ることはよくあります。まずは保湿や冷却を試して、症状が長引かないか様子を見ましょう。
がんや他の疾患の可能性も考えて受診がおすすめ
ただし、しこりが大きくなったり、痛み・発熱・リンパの腫れなどを伴う場合は注意が必要です。
ごくまれに、脇のしこりが皮膚がんや乳がんなど、他の疾患に関連していることもあるため、不安な症状が続く場合は皮膚科や内科を受診してください。
脇のブツブツに関するよくある質問

- 脇のブツブツがかゆいのはなんで?
-
摩擦・乾燥・汗の刺激などが原因で、脇の皮膚が一時的に炎症を起こしている可能性があります。まずは保湿と清潔を心がけ、かゆみが長引くようなら医師に相談を。
- 脇の埋没毛は自然と治る?
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軽度の埋没毛であれば、肌のターンオーバーによって自然に排出されることもあります。ただし、炎症や色素沈着を防ぐためにも、保湿と角質ケアは継続しましょう。
処理方法を見直して脇のブツブツを予防しよう

脇の黒いブツブツは、多くの場合ムダ毛処理による肌への負担が原因で発生します。間違った自己処理は埋没毛や炎症、色素沈着を招きやすいため、電動シェーバーや家庭用脱毛器など、肌にやさしい方法へ切り替えることが大切です。
あわせて、保湿や角質ケアなど日常のスキンケアを取り入れることで、ブツブツの予防・改善が期待できます。正しい知識とケアで、なめらかで清潔感のある脇を手に入れましょう。